ひのき能楽ライブラリー 能を面白く見せる工夫―小書演出の歴史と諸相
内容説明
「能を面白く見せるための工夫」として生まれたともいえる小書演出について、その生まれてきた歴史や現状についてを解説。
目次
1 小書の諸相(名称に基づく小書のいろいろ)
2 小書の成立と歴史(積み重ねられた演出の工夫―小書のできるまで1 古演出をとどめる小書;笛の調子を変える―「盤渉」の習いと小書;橋掛を使う―クツロギ;観世元章の果たした役割―小書のできるまで2 観世元章と小書)
3 能の現行小書
著者等紹介
横道萬里雄[ヨコミチマリオ]
1916年生。1941年、東京帝国大学文学部卒業。1953年、東京国立文化財研究所研究員。1974年、芸能部長。1976年、東京芸術大学教授。1986年、沖縄県立芸術大学附属研究所教授。1992年、沖縄県立芸術大学客員教授。現在、東京芸術大学名誉教授、東京文化財研究所名誉研究員。東洋音楽学会・日本演劇学会・舞踊学会・楽劇学会などに所属、理事・会長などを歴任
山中玲子[ヤマナカレイコ]
1957年生。1980年、東京大学文学部卒業。1986年、同大学大学院博士課程修了。文学博士。東京大学留学生センター専任講師、同助教授を経て、法政大学能楽研究所教授。中世文学会、能楽学会、藝能史研究会、楽劇学会などに所属。能学学会常任委員
松本雍[マツモトヤスシ]
1943年生。1967年、法政大学文学部日本文学科(中世文学専攻)卒業。東京国立文化財研究所芸能部研究員、法政大学通信教育学部講師などを経て、国立能楽堂養成講師、楽劇学会理事など。1972年から15年間活動を続けた「能楽鑑賞の会」運営委員として1982年度観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞、共著『能の囃子事』で1990年度東洋音楽学会田辺尚雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)