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新版 自覚と悟りへの道―神経質に悩む人のために (新版)
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内容説明

神経質を正しく理解し、心の悩みを解決するための森田式生活相談。



目次

ある強迫観念者の告白
1 神経症の正しい理解と治し方(対人恐怖はこうして治る;とらわれをなくする法;不眠症は簡単に治る;読書恐怖、書痙、どもり恐怖;夢の状態に似た神経症)
2 自覚と悟りのために(正しい修養と正しい信仰;調和と適応の生活;感情の上手な処理法;倉田百三氏の体験を中心に)



著者等紹介

森田正馬[モリタショウマ]
医学博士。明治7年、高知県香美郡兎田村に生まれ、幼時は父より漢学を教えられた。青年時代は仏教や東洋哲学に興味をもち、将来は哲学者になりたいと考えた。県立高知中学、第五高等学校を経て東京大学医学部に学び、呉秀三博士の門にはいって精神医学を専攻、精神療法や催眠術に興味をもち、また迷信と妄想の研究では権威者であった。のち、慈恵医大教授および根岸病院顧問として、精神医学に新分野を開拓した。とくに「神経質の本態と療法」の発見は画期的なもので、従来容易になおらないとされていた神経質症状が博士の療法によってなおるようになった。博士自身が青年時代に神経質症状に悩んだ経験があり、それが神経質症状の本態を発見する機縁ともなった

水谷啓二[ミズタニケイジ]
著述家・啓心会診療所顧問。明治45年熊本県八代市に生まれる。八代中学、第五高等学校を経て東京大学経済学部に学び、昭和10年卒業、同盟通信社記者となる。中学時代から高校時代にかけて、対人恐怖症を始めとしてさまざまの神経症に悩み、一時は学校を休学し、人生に望みを失っていた。幸運にも森田博士にめぐり会い、昭和7年に博士の自宅で家庭療法を受け、全治することができた。その後博士が逝去されるまでの6年間、博士の家に下宿して人生百般にわたって親しく博士の指導を受けたほか、慈恵医大における博士の講義は欠かさず聴講、根岸病院に診療に行かれるときもお伴をした。戦時中は一兵卒として従軍し、中国湖南省の長沙で終戦を迎えた。終戦後は共同通信社記者となり経済部長を経て論説委員となり、経済問題のほか、家庭、児童、青少年、婦人、教育、精神衛生問題などを担当した。昭和42年2月定年退職、その後は著述家として活躍するほか、啓心会診療所顧問として神経症その他心に悩みを持つ人びとの相談相手となっており、月刊の同人誌「生活の発見」を発行した。昭和45年3月脳出血により死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)