近代吉野林業と地域社会―廣瀬屋永田家の事業展開
内容説明
林業と地域ネットワークの解明に新境地。林業家に遺された近世・近代250年の膨大な史料から、長期にわたる育林、多様な運材、山元の製材工場と索道、そして関西地域での事業と人脈も、明快に描いた画期的成果。
目次
序章 林業資産家と近代日本資本主義
第1部 永田家の林業経営と吉野地域社会(近世期廣瀬屋藤兵衛家の林地取得;鉄道開通前後における吉野林業の市場と運材―永田家の事例;永田神童子山製材部の設立と展開;永田家の森林管理―昭和戦前期の山守たちの活動に着目して)
第2部 永田家と関西地域経済(逸身銀行・吉野銀行と永田家;大阪鉱業株式会社と永田家;永田家の消費生活と姻戚関係)
終章 総括と展望
著者等紹介
中西聡[ナカニシサトル]
慶應義塾大学経済学部教授。1962年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)