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財政規律とマクロ経済―規律の棚上げと遵守の対立をこえて
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内容説明

日本経済の進む隘路を照らす。現状をどのように考えればよいのか、この先どうなるのか。過去30年間に陥った不可思議な均衡とその行方を初めて包括的に解明。戦中・敗戦直後の経験も踏まえた透徹した分析から、危機対応の方針を含め、政府・日銀のすべきこと/してはいけないことを明確に提示する。



目次

序章
第1章 1990年代以降の日本の財政金融政策
第2章 マクロ経済学から見た財政規律
第3章 戦中・敗戦直後の財政金融政策―国債と貨幣への旺盛な需要が突然消滅した経験
第4章 財政規律棚上げレジームから財政規律遵守レジームへ
第5章 政府の「借りっぱなし」と家計の「貸しっぱなし」の解消―私たちの新しい出発点とするために
補論A 財・労働市場の過少需要と国債・貨幣市場の超過需要の関係について
補論B 統合政府の生涯予算制約と家計の生涯予算制約の関係
補論C 実物資産が存在する場合の統合政府と家計の生涯予算制約
補論D 1945年の名目GNEの推計
補論E 公定価格と闇価格が併存する場合の国民所得統計
補論F 財政規律棚上げレジームから財政規律遵守レジームへのスイッチを考慮した貨幣経済モデル
補論G フィッシャー方程式の一般化
補論H シミュレーションの前提
補論1 GDPデフレーターと国内物価との関係
補論J 長期金利の平価関係、実質金利の平価関係
補論K 通貨・為替スワップの仕組み



著者等紹介

齊藤誠[サイトウマコト]
1960年愛知県生まれ。1983年京都大学経済学部卒業。1992年マサチューセッツ工科大学経済学部博士課程修了(Ph.D.)。住友信託銀行調査部、ブリティッシュコロンビア大学経済学部助教授、京都大学経済学部助教授、大阪大学経済学研究科助教授、一橋大学経済学研究科教授などを経て、2019年より名古屋大学大学院経済学研究科教授。日本経済学会・石川賞(2007年)、全国銀行学術研究振興財団賞(2010年)、紫綬褒章(2014年春)。著書『金融技術の考え方・使い方』(有斐閣、2000年、日経・経済図書文化賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

日本経済の進む隘路を照らす――。現状をどう考えればよいか、この先どうなるか。過去30年間に陥った不可思議な均衡とその行方を初めて包括的に解明。戦中・敗戦後の経験も踏まえた透徹した分析から、危機対応の方針を含め、政府・日銀のすべきこと/してはいけないことを明確に提示。