INTENSIVIST 〈Vol.11 No.1(201〉 特集:重症感染症 2
出版社内容情報
重症感染症は,集中治療医にとって常に頭を悩まされる問題です。2009年に行われた多国間横断疫学調査では,ICU患者の半数以上に何らかの感染症がみられ,70%以上の患者で抗菌薬が投与されていました。ICU患者が感染症を合併すると予後が悪くなることから,感染症を専門としない集中治療医にとっても感染症の知識を身に付けておくことは重要です。2010年の“重症感染症”特集(Vol.2 No.1)から8年以上の歳月が経過し,重症感染症をめぐる状況も変化しました。 今回の“重症感染症2”特集では,総論的内容は前回特集時と大きく変化がないことから,思いきって割愛いたしました。その代わり,集中治療医が日頃から抱える重症感染症に関連した臨床疑問をできるだけ多く取り上げ,それに回答することで読者に感染症診療の自信をつけてもらえるよう心がけました。そのため,前回特集時のような系統的な構成にはなっておらず,便宜上,細菌性疾患,ウイルス性疾患,真菌性疾患,その他のトピックへ分類しました。
牧野 淳[マキノ ジュン]
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藤谷 茂樹[フジタニ シゲキ]
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