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街歩きと都市の様相―空間体験の全体性を読み解く
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内容説明

認知科学や言語学の理論を援用し、印象の変化点に注目した言語分析で都市の質に迫る。“街の雰囲気”を可視化する方法がここにある。



目次

序論 街歩きと都市の様相
第1部 理論(街歩き体験についての研究方法論;都市の様相論)
第2部 実験(経路歩行実験;記述・分析―1 空間的経路と様相;記述・分析―2 都市構造と様相;記述・分析―3 記憶と様相)
第3部 実践(街歩きフィールドワーク;都市の様相を地図にする;結論:複雑な現象の全体性と向き合う)



著者等紹介

北雄介[キタユウスケ]
長岡造形大学造形学部建築・環境デザイン学科助教。1982年、兵庫県に生まれる。2012年、京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了、博士(工学)。京都大学学際融合教育研究推進センターデザイン学ユニット特定講師を経て、2019年より現職。専門分野は街歩き、街づくり、デザインプロセス論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

街角を曲がって感じる,突然の開放感や懐かしさ,爽やかな風――こうした街の雰囲気や居心地はどのように生起するのか。建物の高さや日射,交通量といった数値計測では捉えられない都市の質的な側面を,本書は〈様相〉,すなわち音や匂い,印象などを含んだ空間の全体性として考える。ではどうすればそれを可視化できるのか。多くの人が同じ〈経路〉を歩く中で捉えた,印象が変わったと感じる〈変化点〉の言葉を分析することで,都市内の諸要素が心にもたらす意味を明らかにするとともに,街づくりの実践に貢献するフィールドワークや地図制作の方法論を提案する。