バーロー物理化学〈上〉 (第6版)
内容説明
本書は、世界的な名著“バーロー物理化学”をさらに内容を濃く、かつわかりやすくした最新版である。本書のカバーする範囲はきわめて広く、単に“物理化学の入門書”にとどまらず、理科系の学生にとって必須の“教養の入門書”といっても過言ではない。気体、液体、固体を幅広く、かつ統一的に扱い、それらのマクロな性質や現象(気体の物理的性質、分光学、溶液、平衡、電極反応、電気・磁気的性質、回折、高分子など)を原子や電子の動きからミクロに理解しようとするものである。そこで解析に用いられる理論は、気体分子運動論、量子力学、熱力学、対称性と群論、反応速度論、電磁気学、回折理論などである。したがって、その精神とこれらの手法(理論)はほとんどの理科系の研究現場に通じるものであり、理科系の幅広い学習を1冊で要領よくこなしている。それらの理論は、抽象的でなく具体例をもとにわかりやすく説明されている。それぞれの章末の豊富な練習問題と相まって、この本をていねいに学習すれば、これらの多くの理論を実際に使えるようになる。
目次
1 気体の物理的性質
2 気体の分子論
3 化学系のエネルギー―熱力学第一法則
4 エントロピーと熱力学第二および第三法則
5 自由エネルギーと化学平衡
6 溶液
7 相平衡
8 溶液中の電解質