スイス林業と日本の森林―近自然森づくり
内容説明
氷河に削られた痩せた国土、急峻な山国のスイスで、豊かな林業が成立しているのはなぜか。徹底して「自然」を学び、地域社会にとっての森林価値を最大限に上げる「近自然森づくり」を進めるべく、一斉人工林から針広混交林へと移行したスイス林業。その担い手を毎年日本の森に招き、その取り組みを地域の森林で活かそうと奮闘を続ける日本の林業者たち。両者を長年取材してきた著者が、日本の森林と林業の目指す姿を探る。
目次
序章 森と人の豊かな関係を求めて
1章 近自然森づくりの考え方
2章 森の見方
3章 ロルフのワークショップ
4章 環境と経済が両立する仕組み
5章 森の仕事と教育
6章 日本の針葉樹人工林での近自然森づくり
7章 広葉樹が主役の地域で
8章 まかれる種
9章 地域に根ざす人
終章 「気持ちいい」森で生き延びる
著者等紹介
浜田久美子[ハマダクミコ]
1961年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、横浜国立大学大学院中退。精神科カウンセラーを経て、木の力に触れたことにより森林をテーマにした著述業に転身。森とひとの関わりを取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)