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天皇の近代―明治150年・平成30年
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内容説明

天皇が自らその位を去りゆく平成。この国と天皇と国民の距離を探る。



目次

第1章 建築の王政復古―一八世紀末の再建王宮を、どうとらえるか
第2章 後桜町天皇と光格天皇の譲位
第3章 福地桜痴と「尊号一件」の百年
第4章 「皇室の藩屏」は有用か?―近衛篤麿と谷干城の立憲君主制論
第5章 近代日本における天皇のコトバ―遼東還付の詔勅を中心に
第6章 神聖とデモクラシー―一九一〇年代の君主無答責をめぐって
第7章 象徴天皇の起源―柳田国男の旅
第8章 大正期皇室制度改革と「会議」―帝室制度審議会と「栄典」の再定置
第9章 戦中期の天皇裕仁と皇太后節子
第10章 「平成」が終わる時を迎えて―「研究者」と「決定者」の相剋から何が見えるか



著者等紹介

御厨貴[ミクリヤタカシ]
東京大学名誉教授、東京都立大学名誉教授、サントリーホールディングス株式会社取締役。1951年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。同助手、東京都立大学法学部教授、政策研究大学院大学教授、東京大学先端科学技術研究センター教授などを歴任する。東日本大震災に際しては復興構想会議議長代理を務めたほか、TBSテレビ「時事放談」のキャスターを11年半にわたり務めるなど幅広く活躍。2018年紫綬褒章受章。『政策の総合と権力』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『馬場恒吾の面目』(中公文庫、吉野作造賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

明治元年から150年、平成の終わりに近代の天皇を考える。多様な視座から日本の近代史を研究してきた学者たちが一堂に会し、自身のテーマに照らしつつ、天皇制と日本社会が相剋する特異点を論じる。

目次
第1章 建築の王政復古(井上章一)
第2章 後桜町天皇と光格天皇の譲位(磯田道史)
第3章 福地桜痴と「尊号一件」の百年(河野有理)
第4章 「皇室の藩屏」は有用か?(前田亮介)
第5章 近代日本における天皇のコトバ(佐々木雄一)
第6章 神聖とデモクラシー(佐藤信)
第7章 象徴天皇の起源(五百旗頭薫)
第8章 大正期皇室制度改革と「会議」(国分航士)
第9章 戦中期の天皇裕仁と皇太后節子(原武史)
第10章 「平成」が終わる時を迎えて(御厨貴)

御厨 貴[ミクリヤタカシ]
著・文・その他/編集