今井祝雄−長い未来をひきつれて―Imai Norio:Drawing Out the Long Future
内容説明
本書は、作家活動60年の節目として、公立美術館で初めて開催される今井祝雄の個展「今井祝雄―長い未来をひきつれて」の公式図録です。
目次
1 ここからここへ―現在
2 ときのまにまに―1980←70年代
3 しろからはじまる―1970←60年代
資料から紐解く
中間項としての彫刻―今井祝雄の立体造形について
「長い未来」の射程を再測定する―今井祝雄の写真・映像作品
「限らない世界」、を生きる。―今井祝雄の転換点、1970年
内側と外側という感覚―今井祝雄×藤本由紀夫“対談”
著者等紹介
今井祝雄[イマイノリオ]
1946年に大阪で生まれた今井祝雄は、大阪市立工芸高等学校在学中の1964年2月に初個展「17才の証言」を大阪のヌーヌ画廊で開催します。そして、同展を見た吉原治良に勧められ「第14回具体美術展」(高島屋、大阪)へ初出品し、翌年に最年少作家として「具体美術協会」(具体)の会員となりました。その後、平面作品にとどまらず、立体作品やモーターを利用した作品の数々を発表、「具体」に軸を置きながら東京や京都で開催されたアンデパンダン展に出品していきます。そんな中、1966年の「第10回シエル美術賞展」(白木屋、東京)で1等賞を受賞。新時代を担う作家の1人として活躍します。現在も国内外で精力的に発張を続けています(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)