聖エーディト・シュタインの永遠哲学―存在の意味を求めて
内容説明
フッサールに師事した後カルメル会修道女として活動し、アウシュヴィツのガス室に斃れた至高のユダヤ人哲学者の遺した主著『有限存在と永遠存在』。鋭敏な知性が現象学と中世哲学の批判的統合を以て存在論の深奥に挑んだ、浩瀚な“永遠哲学”の書を読み解く。
目次
第1部 緒論あるいは現象学の限界(フッサールに抗して;マックス・シェーラーとマルティン・ハイデガーに抗して)
第2部 存在論あるいはキリスト教哲学(アウグスティヌスの道;アリストテレスの道;伝統的形而上学との対決;超越的名辞;存在の意味;創造における三位一体の反映;個(体)化の問題)
付録
著者等紹介
道躰章弘[ドウタイアキヒロ]
1947年、熊本県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科仏文専攻博士課程単位取得退学。元・東北福祉大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)