内容説明
家の環境は、心がけ次第ですぐにでも変えられるものです。本書では、お子さんが「勉強したくてたまらない!」と思えるような空間づくりについて、誰でも実践できる仕組みと、東大生の家庭調査から得た具体的な事例をもとに、丁寧に解説をしていきます。
目次
第1章 どうしてテスト前になると、子どもは掃除を始めてしまうのか(テスト前になると片付けたくなるのには、科学的根拠があった;そもそもなんのために子ども部屋をつくるの? ほか)
第2章 「勉強に集中できない」は、住環境で変えられる(子どもは親の姿を映し出す鏡;間取り・目線の工夫で、子どもの勉強を孤立させない ほか)
第3章 「集中できる学習空間」をつくる10か条(子ども部屋の要素は40年前から進歩していない?;第1条 「リビング学習」よりも、「リビングでも学習」 ほか)
第4章 子どものあふれる荷物、どう整理する?(人はひとりあたり1500個のモノを持つ;片付けの基本は、大人も子どもも「整理」と「収納」 ほか)
第5章 モノへの「主体性」が、勉強への向き合い方を変える(子どもの主体性を伸ばすには、「言葉がけ」だけでは限界がある;「全部出して、分ける技術」は、時間・心の整理にも応用できる ほか)
著者等紹介
米田まりな[コメダマリナ]
脚本家の祖父・研究者の父の影響を受け、茨城県・宮城県でモノに囲まれた幼少期を過ごす。2014年に東京大学経済学部卒業後、住友商事に入社。2024年よりITスタートアップ「株式会社サマリー」取締役及び「株式会社サカイ引越センター」顧問に就任。22年に一橋大学大学院にて経営修士号を取得。プライベートで整理収納アドバイザー(1級)の資格を活かし、副業としてイベントや雑誌監修、記事執筆など多方面で活躍中。作家・デザイナー・起業家から一般の家庭まで幅広い層に向けて片付けのコンサルティングを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
子ども部屋の整理整頓は、多くのお母さんの悩みの一つである。散らかった部屋で過ごすのは、単に不衛生・健康に悪いというだけでなく、「テストの前日に限って掃除をし始める」「机の上にいろんなものがおいてあって勉強に集中できない」という問題もあり、特に中学受験・高校受験を控えた子どもを持つお母さんたちの悩みの種にもなっている。
本書の著者は、『集中できないのは、部屋のせい』を出版し、忙しいビジネスマンでも実践できる、在宅ワークでも集中できる環境の作り方を紹介したが、受験生にとっても「集中できる部屋づくり」は重要なキーワードと言えるだろう。
しかし、中学受験を考えている親向けの書籍は「声かけ」や「接し方」について説明したものが多く、環境の整え方について言及した書籍はほとんどないうえに、子ども部屋の整理整頓についての書籍にも「集中できる」「勉強ができる」という切り口のものは見当たらない。
本書では、「小学校に入学したら学習机」「東大生はリビング学習」など、従来言われているメソッドについてロジカルに切り込むとともに、東大卒100人に対するアンケートからわかった集中できる・主体的に勉強するようになる環境の整え方を10のポイントにわけて解説。さらに、子どもの持ち物をどのように整理するかも含め、独自の視点で解決策を提示する。