内容説明
本書は、Kubernetesをはじめて使う業務アプリケーション開発者、Dockerの基礎知識がある方を対象として、コンテナーオーケストレーションツールであるKubernetesのしくみ―基本的な機能とその内部動作など―を解説した書籍です。限られた時間で効率よく理解できるよう、できる限り抽象的/難解な言葉を避け、図やイラストを入れて丁寧にわかりやすく解説しているのが本書の大きな特徴です。さらに、実際にシステムに導入する際に検討しなければいけないシステムの可用性や拡張性、保守性などの基礎となる考え方も詳解しています。
目次
第1部 導入編(コンテナーとKubernetes;Kubernetesの環境構築;Kubernetesを動かしてみよう)
第2部 基本編(Kubernetesの要点;コンテナーアプリケーションの実行;アプリケーションのデプロイ)
第3部 実践編(アーキテクチャーと設計原則;可用性(Availability)
拡張性(Scalability) ほか)
著者等紹介
阿佐志保[アサシホ]
金融系シンクタンクなどで銀行/証券向けインフラエンジニア、製造業向けインフラエンジニアとして従事。都市銀行情報系基盤システム構築やシステム統廃合、証券会社向けバックオフィスシステムの共通基盤開発や統合認証基盤構築プロジェクト、石油/LNGプラント建設を行うエンジニアリング企業のシステム基盤構築プロジェクトなどを経験。出産で離職後、Linuxやクラウドなどを独学で勉強し、初学者向けの技術書を執筆。現在は日本マイクロソフト株式会社でパートナー向け営業活動や技術支援などに従事
真壁徹[マカベトオル]
株式会社大和総研に入社。公共向けパッケージシステムのアプリケーション開発からIT業界でのキャリアを始める。その後日本ヒューレット・パッカード株式会社に籍を移し、主に通信事業者向けアプリケーション、システムインフラストラクチャの開発に従事する。その後、クラウドコンピューティングとオープンソースに可能性を感じ、OpenStack関連ビジネスでアーキテクトを担当。パブリッククラウドの成長を信じ、日本マイクロソフト株式会社へ。Windowsでもオープンソースソフトウェアでも、Azureで働くのであれば幅広く支援するアーキテクトとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
Kubernetesの基本的な機能と内部動作、可能性/拡張性/保守性の基礎的な考え方などを丁寧にわかりやすく解説した書籍。本書は、Kubernetesをはじめて使う業務アプリケーション開発者、Dockerの基礎知識がある方を対象として、コンテナーオーケストレーションツールであるKubernetesのしくみ――基本的な機能とその内部動作など――を解説した書籍です。
限られた時間で効率よく理解できるよう、できる限り抽象的/難解な言葉を避け、図やイラストを入れて丁寧にわかりやすく解説しているのが本書の大きな特徴です。さらに、実際にシステムに導入する際に検討しなければいけないシステムの可用性や拡張性、保守性などの基礎となる考え方も詳解しています。
■第1部 導入編
◆CHAPTER 01 コンテナーとKubernetes
1.1 コンテナー技術の概要
1.2 Kubernetesの概要
1.3 まとめ
◆CHAPTER 02 Kubernetesの環境構築
2.1 コンテナーアプリケーション開発の流れ
2.2 開発環境の準備
2.3 コンテナーイメージのビルドと公開
2.4 Azureを使ったKubernetesクラスター作成
2.5 まとめ
◆CHAPTER 03 Kubernetesを動かしてみよう
3.1 アプリケーションのデプロイ
3.2 マニフェストファイルの作成
3.3 クラスターでのリソース作成
3.4 アプリケーションの動作確認
3.5 まとめ
■第2部 基本編
◆CHAPTER 04 Kubernetesの要点
4.1 Kubernetesのコンセプト
4.2 Kubernetesのしくみ
4.3 Kubernetesのリソース
4.4 マニフェストファイル
4.5 ラベルによるリソース管理
4.6 Kubernetesのリソース分離
4.7 まとめ
◆CHAPTER 05 コンテナーアプリケーションの実行
5.1 Podによるコンテナーアプリケーションの管理
5.2 Podのスケジューリングのしくみ
5.3 Podを効率よく動かそう
5.4 Podを監視しよう
5.5 ReplicaSetで複数のPodを管理しよう
5.6 負荷に応じてPodの数を変えてみよう
5.7 まとめ
◆CHAPTER 06 アプリケーションのデプロイ
6.1 Deploymentによるアプリケーションのデプロイ
6.2 Deploymentのしくみ
6.3 アプリケーションの設定情報を管理しよう
6.4 まとめ
■第3部 実践編
◆CHAPTER 07 アーキテクチャーと設計原則
7.1 Kubernetesのアーキテクチャー
7.2 Kubernetesの設計原則
7.3 サービスや製品における実装
7.4 まとめ
◆CHAPTER 08 可用性(Availability)
8.1 Kubernetesの可用性
8.2 インフラストラクチャーの視点
8.3 まとめ
◆CHAPTER 09 拡張性(Scalability)
9.1 Kubernetes Nodeの水平自動スケール
9.2 AKSにおけるCluster Autoscaler
9.3 その他の自動スケール
9.4 まとめ
◆CHAPTER 10 保守性(Manageability)
10.1 Kubernetesの運用で必要なアップデート、アップグレード作業
10.2 サーバーのアップデート
10.3 Kubernetesコンポーネントのアップデート
10.4 まとめ
◆CHAPTER 11 リソース分離(Security)
11.1 Kubernetes リソースの分離粒度
11.2 Namespaceによる分離
11.3 Kubernetesのアカウント
11.4 Kubernetesの認証と認可
11.5 RBAC(Role Based Access Control)
11.6 リソース利用量の制限
11.7 まとめ
◆CHAPTER 12 可観測性(Observability)
12.1 可観測性とは
12.2 観測対象/手法
12.3 代表的なソフトウェア、サービス
12.4 AKSにおけるメトリック収集と可視化、ログ分析
12.5 まとめ
■APPENDIX コマンドリファレンス
A.1 kubectlコマンド
A.2 Azure CLIコマンド
阿佐 志保[アサ シホ]
著・文・その他
真壁 徹[マカベトオル]
著・文・その他
真壁 徹[マカベトオル]
監修