内容説明
高齢者の困った行動の原因となるのは、ほとんどが認知症や頑固な性格よりも、老化による体の変化だったのです。本書では、老化による体の変化と、その対処法として簡単な方法を、医学的にやさしく解説しています。これらを知ることで、周囲の人はイライラせずに冷静に対処でき、高齢者本人は卑屈になることが減ります。
目次
第1章 老人の困った行動3大定番(都合の悪いことは聞こえないふりをする。;突然、「うるさい!」と怒鳴る。でも、本人たちは大声で話す。;同じ話を何度もする。過去を美化して話すことも多い。)
第2章 いじわる(「私なんて、いても邪魔でしょ?」など、ネガティブな発言ばかりする。;せっかく作ってあげた料理に醤油やソースをドボドボとかける。;無口で無愛想。こちらが真剣に話を聞こうとすると、かえって口を閉ざす。;「あれ」「これ」「それ」が異様に多くて説明がわかりにくい)
第3章 周りが大迷惑(赤信号でも平気で渡る。;口がそこそこ臭い。;約束したのに、「そんなこと言ったっけ?」と言う。)
第4章 見ていて怖い、心配…(自分の家の中など、「えっ、そこで!?」と思うような場所でよく転ぶ。;お金がないという割に無駄遣いが激しい。;「悪い病気じゃないのか…?」と思うくらい食べない。;命の危険を感じるほどむせる。痰を吐いてばかりいる。;その時間はまだ夜じゃないの?というほど早起き。;そんなに出るの?と不思議に思うくらいトイレが異様に近い。)
著者等紹介
平松類[ヒラマツルイ]
医師/医学博士。愛知県田原市生まれ。昭和大学医学部卒業。現在、昭和大学兼任講師ほか、二本松眼科病院、彩の国東大宮メディカルセンター、三友堂病院で眼科医として勤務している。のべ10万人以上の高齢者と接してきており、高齢者が多い眼科医として勤務してきたことから、高齢者の症状や悩みに精通している。医療コミュニケーションの研究にも従事し、シニア世代の新しい生き方を提唱する新老人の会の会員でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
12万部突破のベストセラーが図解版で登場!12万部突破で話題となった『老人の取扱説明書』が
図やイラストが多く、大きく見やすくなって登場!
老人の困った行動に対して、
・周囲はどうすればいいのか
・老人本人は何をすればいいのか
を突き詰めて1冊にまとめました。
どれも簡単で、すぐに実行に移せる方法です。
まずは、老人の困った行動の原因を
「認知症」や「頑固な性格」だと思わないこと。
実は、ここからすべては、はじまります。
「同じ話を何度もする」
「せっかく作った料理に、醤油やソースをドボドボとかける」
「赤信号でも平気で渡る」
…、
高齢者にこんな行動をされて困ったことはありませんか?
老いた親をはじめ、周囲の高齢者に対して、です。
すると、こう考えると思います。
「認知症がはじまったから」
「価値観が古く、新しいことを受け入れない頑固者だから」
「若い人へのひがみが多くて、性格が悪くなっているから」
確かにこういった可能性もありますが、
ほとんどは全然別の原因により、困った行動を起こしているのです。
しかも、これらの原因は、老化することで誰でも遭遇してしまいます。
本書は、老化とはどういった現象なのかを医学的に明らかにし、
実際に高齢者にどう接すればいいのか、
そして、高齢者本人はどういう行動を起こせばいいのかを解説しています。
現役の医師であり医学博士の著者・平松類先生が、
診療で10万人以上の高齢者と接してきた経験に加え、
国内外の膨大な医学論文やデータを読みあさって得た知識を総動員してまとめました。
従来のこういった本といえば、認知症や老人の心理にとどまるものがほとんどでしたが、
体の細部にまで踏み込んだのは、本書がはじめてです。
本書は、主に次の方々に向けて書かれています。
1、老いた親など、困った行動をする高齢者が身近にいる方
2、高齢者全般、高齢者に近い将来になる方
3、高齢者と接することが多い介護施設の職員や医療関係者など
高齢者も周りの方も、本書で高齢者の体の特性(原因)と解決策を知ることで、
イライラすることが減り、
高齢者本人は卑屈になることが激減します。
【第1章】老人の困った行動3大ド定番
・都合の悪いことは聞こえないふりをする。
・突然、「うるさい!」と怒鳴る。でも、本人たちは大声で話す。
・同じ話を何度もする。過去を美化して話すことも多い。
【第2章】いじわる
・「私なんて、いても邪魔でしょ?」など、ネガティブな発言ばかりする。
・せっかくつくってあげた料理に醤油やソースをドボドボとかける。
・無口で不愛想。こちらが真剣に話を聞こうとすると、かえって口を閉ざす。
・「あれ」「これ」「それ」が異様に多くて、説明がわかりにくい。
【第3章】周りが大迷惑
・信号が赤に変わったのに、ゆっくり渡っている。信号が元々赤なのに、堂々と渡ってくる。
・指摘はできないが、口がそこそこ臭い。
・約束したのに「そんなこと言ったっけ?」と言う。
【第4章】見ていて怖い、心配…
・自分の家の中など、「えっ、そこで!?」と思うような場所でよく転ぶ。
・お金がないという割に無駄遣いが激しい。
・「悪い病気じゃないのか…?」と思うくらい食べない。
・命の危険を感じるほどむせる。痰を吐いてばかりいる。
・その時間はまだ夜じゃないの?というほど早起き。
・そんなに出るの?と不思議に思うくらいトイレが異常に近い。
平松 類[ヒラマツ ルイ]
著・文・その他