イスラームの論理と倫理
内容説明
かたや男性・イスラム教徒、かたや女性・非イスラム教徒。ともにイスラーム研究を専門としつつも、立場を異にする二者が交わす、妥協を排した書簡による対話。IS、アフガニスタン中村哲氏殺害、ハラール認証、イラン・トルコ情勢、コロナ禍…。同じイスラーム研究を専門としていても、これだけ世界の見方が違う。はたして日本人は、イスラームをどれだけ理解しているか?誰も教えてくれなかったイスラーム世界の真実。
目次
第1書簡 あるべきイスラーム理解のために
第2書簡 イスラム国をめぐって
第3書簡 トルコ、クルド問題について
第4書簡 タイのイスラーム事情
第5書簡 中村哲氏殺害事件をめぐって
第6書簡 ハラール認証の問題
第7書簡 イラン/アメリカ関係の深層
第8書簡 コロナウイルス禍がもたらしたもの
第9書簡 トルコのコロナ対応をめぐる考察
最終書簡 インシャーアッラー それぞれの結語として
著者等紹介
中田考[ナカタコウ]
1960年生まれ。イスラーム法学者。灘中学校、灘高等学校卒業。早稲田大学政治経済学部中退。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了(Ph.D)。山口大学助教授、同志社大学教授を経てイブン・ハルドゥーン(在トルコ)大学客員教授。1983年にイスラーム入信、ムスリム名ハサン
飯山陽[イイヤマアカリ]
1976年生まれ。東京都出身。イスラム思想研究者。東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻イスラム学専門分野単位取得退学。博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)