崇高と資本主義―ジャン=フランソワ・リオタール論
内容説明
「崇高」から何を思考しつづけたのか。リオタールの戦略とは何か―。「ポストモダンの思想家」とされるリオタール。しかし、美学から一貫して資本主義への抵抗を思索しつづけた哲学者であることはあまり知られていない。複雑に交錯したその思想を丁寧に解きほぐしながら、特異な哲学者の本質を明らかにする。気鋭によるリオタール論の誕生。
目次
序章 崇高と資本主義―リオタール再読のために
第1部(呈示不可能なものの呈示;表象不可能性とその隘路;呈示=現前とショックの美学;資本主義、この崇高なるもの)
第2部(非人間化への抵抗;加速主義への通路)
終章 ポストモダンの幼年期―あるいは、瞬間を救うこと
著者等紹介
星野太[ホシノフトシ]
1983年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は美学、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
「崇高」から何を思考しつづけたのか。リオタールの戦略とは何か――
「ポストモダンの思想家」とされるリオタール。しかし、美学から一貫して資本主義への抵抗を思索しつづけた哲学者であることはあまり知られていない。複雑に交錯したその思想を丁寧に解きほぐしながら、特異な哲学者の本質を明らかにする。気鋭によるリオタール論の誕生。