フェリックス・ガタリの思想―生の内在性の哲学
内容説明
政治的活動家として、ドゥルーズと共同で思索を展開した思想家として、多様な論争点を提示しつづけたガタリ。しかし、その横断的で複雑な思索を丁寧に読み解くと、根底には一貫した問題意識が流れていた。メディア理論を専門にする著者が、実在/非‐シニフィアン/「マシーン=機械」といったテーマで、これまでにない視座から読み解く、異色の思想家の本質に鋭く迫る画期的なガタリ論にして入門書。
目次
アール・ブリュット―ガタリの思考の原点
第1部 実存(転移から横断性に向けて;Machine=機械と欲望的生産;リトルネロ/実存の脱領域化と再領土化)
第2部 非‐シニフィアン(「非‐シニフィアン」の射程―言語の外に出る;イェルムスレウ言語学の批判的継承)
第3部 Machine=機械(統合的世界資本主義とテクノロジー;ポストメディア社会と“機械状学”の構想)
ポストヒューマンとガタリのネオマテリアリズム
著者等紹介
伊藤守[イトウマモル]
1954年山形県生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専門は社会学、メディア・文化研究、人文社会情報学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
二〇世紀を代表する思想家、その主旋律に耳を澄ます
政治的活動家として、ドゥルーズと共同で思索を展開した思想家として、多様な論争点を提示しつづけたガタリ。しかし、その横断的で複雑な思索を丁寧に読み解くと、その根底には一貫したものがある。実在/非―シニフィアン/「マシーン=機械」といったテーマで、これまでにない視座から読み解く、異色の思想家の本質に迫る画期的なガタリ論にして入門書。