チベットの昔話
内容説明
前世紀初頭に医師/宣教師の著者によって現地で書き留められた、自然・人間・動物たちが渾然となって織りなす天地創造のカレードスコープ。
著者等紹介
シェルトン,アルバート・L.[シェルトン,アルバートL.] [Shelton,Albert Leroy]
1875‐1922。「チベットのシェルトン」として知られる。アメリカ人医師、かつ宣教師。1903年〜1922年の間、東チベットのカム地方に当時としては長期の通算12年間滞在。バタン近郊でラバに乗り帰路の途中、暴漢の凶弾により翌日死亡。『チベットの昔話』は、シェルトン夫人による死後出版となった
西村正身[ニシムラマサミ]
作新学院大学名誉教授、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
ヒマラヤの雲が語り、小枝が囁き、雪が笑い、岩が叫ぶ。
人跡未踏、神秘感漂うヒマラヤ山脈の麓で、医師/宣教師の著者が100年以上も前にヒマラヤ山脈横断の放浪牧夫たちが囲む野営の焚火に向かい楽し気に語られた神秘的な昔話・民話を採集。女悪霊・妖怪・お金持ちになる法・王女獲得噺・弱い者の逆襲。そしてトラ、オオカミ、カエル、ウサギたちの気まま放題。雄大なヒマラヤ山脈下に知と悪知恵交錯し、異彩放つバラエティ・ドラマ。