解き明かされた死海文書
内容説明
イエスの時代の証言として注目されてきた20世紀最大の発見―死海文書。「英訳死海文書完全版」の偉業を成し終えた世界的権威が、60年に及ぶ発掘・解読・研究の歩みをたどり、これまで解明された最新成果をまとめ上げた、決定版解説書。
目次
第1部(クムラン発見以前の聖書学の状況;画期的な発見と初期の不手際;その後のいざこざの元凶となったフランス聖書・考古学研究所;職務怠慢・国際紛争・スキャンダル;巻物をめぐるいさかいとその余波)
第2部(新生面を開いた非宗派的死海巻物;宗派的巻物の斬新さ;未完の事業―考古学・宗派の同定・歴史;クムランがもたらした、聖書時代と聖書後時代のユダヤ教と初期キリスト教研究における革命;エピローグ)
著者等紹介
ヴェルメシ,ゲザ[ヴェルメシ,ゲザ][Vermes,Geza]
1924年ハンガリーの改宗ユダヤ人の家に生まれる。第二次大戦下のホロコーストの惨劇で両親を失う。ブダペストとルーヴァン(ベルギー)両大学でオリエントの歴史と言語を研究、1953年に死海巻物に関する学位論文で神学博士号を取得。1957年から1991年まで英国のニューキャッスルとオックスフォード大学で教鞭を執った。死海巻物とイエスの歴史像に関する先駆的業績によりオックスフォード大学ユダヤ学研究の最初の教授に任命され、現在は名誉教授
守屋彰夫[モリヤアキオ]
1946年生まれ。東京女子大学教授。Ph.D.(Hebrew Union College‐Jewish Institute of Religion)専攻は旧約聖書学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)