内容説明
マインドフルネスの実習は、心の柔軟体操。ストレス耐性が増し、物事に柔軟に対処できます。マインドフルネスは、革命的な治療アプローチ。慢性的な不幸感、過去の後悔、将来の不安・心配を断ち切り、うつのパターンをうつとは関係ないパターンへと変化させます。本書はマインドフルネスのエクササイズと瞑想を効果的に学べるよう構成された実践書。
目次
あまりにも長く、ひどく気分が悪いことに疲れて
第1部 心、身体、感情(「ああ嫌だな、まただ」:なぜ不幸感から逃げられないのか;「気づき」の治癒力:自由・解放へのシフト)
第2部 その瞬間、瞬間ごとに(マインドフルネスの開拓:初めての味見;息:気づきへの門;別の知る方法:反芻する心から一歩横に踏み出す)
第3部 不幸感を受容する(フィーリングとの再連結:私たちの好きなもの、好きではないもの、そして持っていることを知らずにいるもの;フィーリングと友達になる;思考を心の創造物として見る;毎日の生活でのマインドフルネス:呼吸するスペースを確保して)
第4部 人生を取り戻す(存分に生きる:自分自身を慢性的不幸感から解放する;すべてをつなぎ合わせる:マインドフルネスプログラムを生活に織り込む)
著者等紹介
ウィリアムズ,マーク[ウィリアムズ,マーク][Williams,Mark]
英国オックスフォード大学で臨床心理学教授とウェルカム・トラスト主任研究員を務めている。1983年から1991年まで英国ケンブリッジの医学研究カウンシルの認知・脳科学ユニットで研究科学者を務め、その後、バンゴーにあるウェールズ大学の臨床心理学教授となり、同大学の医学・ソーシャルケア研究センター(IMSCaR)とマインドフルネス研究・実践センターを創設している
ティーズデール,ジョン[ティーズデール,ジョン][Teasdale,John]
最初は英国オックスフォード大学の精神医学部で、次にはケンブリッジの認知・脳科学ユニットで、医学研究カウンシルが資金提供をしている上級研究員の地位を有する。またロンドン大学精神医学研究所で訪問教授も務めた。英国における認知療法研究のパイオニアの1人である
シーガル,ジンデル[シーガル,ジンデル][Segal,Zindel]
トロント大学の心理療法部門でモーガン・ファイアーストーンの主任を務めている。トロント大学では、嗜癖とこころの健康センターで認知行動療法部門の主任、精神医学部・心理学部の教授、精神医学部の心理療法プログラム主任でもある
カバットジン,ジョン[カバットジン,ジョン][Kabat‐Zinn,Jon]
科学者、ライター、瞑想指導者。マチサューセッツ大学医学部の名誉教授であり、医療・ヘルスケア・社会のためのマインドフルネスセンターの創始者兼最高顧問センター長、世界的に有名なストレス低減クリニックの前院長。また統合医療アカデミックヘルスセンター共同体の創始者かつ主催者で、マインド&ライフ研究所の副所長である
越川房子[コシカワフサコ]
臨床心理士、学校心理士、臨床発達心理士。1993年早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了。1991年早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻後期課程単位取得退学、早稲田大学文学部助手。1994年同専任講師。1997年同助教授。2002年〜現職(早稲田大学文学学術院教授)。2004年秋〜2005年夏(特別研究期間)オックスフォード大学のウィリアムズ教授のもとで過ごす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)