内容説明
BPDをもつ人のまわりで苦しむ人々に、本書は障害への理解と、未来への希望を与えてくれる。ベストセラーとなった第1版に、著者の経験と新しい治療アプローチの解説等が加わった。実践的な援助、対処する際のコツが、専門知識のない読者にもわかりやすく書かれた最新版。
目次
第1部 境界性パーソナリティ障害の行動を理解すること(はれものにさわるようにしながら相手と付き合うこと:あなたが大切に思う人は境界性パーソナリティ障害でしょうか?;ボーダーラインの人の内的世界:境界性パーソナリティ障害の定義;混沌の意味を知ること:ボーダーラインの人の行動の理解;圧力鍋の中で暮らすこと:ボーダーラインの人の行動があなたに及ぼす影響)
第2部 自分自身の人生のコントロールを取り戻すこと(自分自身を変化させること;自分の置かれている状況を理解すること:境界線を引くこと、スキルを磨くこと;自信をもってはっきりとあなたの要求を主張すること;緊急時の対策をもつこと;子どもをボーダーラインの人の行動から保護すること)
第3部 特別な問題を解決すること(次に厄介なことが起こるのを待つこと:あなたの子どもがボーダーラインだったら;嘘、噂、言いがかり:事実をねじ曲げる作戦;それで、いま何をすればいいの?その人との関係に関して決断すること)
付録(境界性パーソナリティ障害の原因と治療;マインドフルネスの実践)
著者等紹介
メイソン,ポール・T.[メイソン,ポールT.][Mason,Paur T.]
ウィスコンシン州ラシーンにあるWheaton Franciscan Helthcare臨床部門の副院長。境界性パーソナリティ障害に関する彼の研究は、Journal of Clinical Psychology誌上で発表されており、また著述はメディア上でも見聞される
クリーガー,ランディ[クリーガー,ランディ][Kreger,Randi]
自身のウェブサイトを通じて、愛する家族の一員がBPDであるという人々が抱える問題に対し、世界的な関心を呼び起こした
荒井秀樹[アライヒデキ]
長野県出身。精神科医。医学博士。1990年金沢大学医学部卒業、金沢大学医学部附属病院勤務。1991年高岡市民病院精神科勤務(〜1993年)。金沢大学医学部附属病院勤務を経て、富山市民病院精神科勤務、精神デイケア科部長。2004年さくらまちハートケアクリニック開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)