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フーディー―グルメフードスケープにおける民主主義と卓越化
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内容説明

食を自分のアイデンティティやライフスタイルとして捉える人々=フーディー。アメリカにおける彼/彼女たちの生活世界を、雑誌やテレビ、インタビューから明らかにして、その食文化に潜む社会的な不平等や雑食的な文化資本のあり方、卓越化の戦略を考察する。



目次

序論 フーディーのおいしい世界に足を踏み入れる
第1章 フーディー・オムニボア・言説
第2章 真正性を食べる
第3章 料理上の他者―エキゾチシズムの探求
第4章 フーディーをめぐる政治―これはおいしい革命だ!
第5章 階級と階級の不在
第6章 食に心を配る―フーディーのキッチンに見るジェンダー実践
結論 フーディーの連続性・変化・道徳的両義性



著者等紹介

ジョンストン,ジョゼ[ジョンストン,ジョゼ] [Johnston,Jos´ee]
トロント大学社会学部教授

バウマン,シャイヨン[バウマン,シャイヨン] [Baumann,Shyon]
トロント大学社会学部教授

村井重樹[ムライシゲキ]
島根県立大学総合政策学部准教授。専攻は理論社会学、文化社会学

塚田修一[ツカダシュウイチ]
相模女子大学学芸学部講師。専攻はメディア文化論、都市研究

片岡栄美[カタオカエミ]
駒澤大学文学部教授。専攻は文化社会学、教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

食を自分のアイデンティティやライフスタイルとして捉える人々=フーディー。その言葉や存在は、TBSドラマ『グランメゾン東京』や三越伊勢丹運営の食メディア「FOODIE」、雑誌の特集で、日本でも知られるようになった。



高級店を訪れる一方、オーガニック食品やローカルフード、「手作り」にも引かれ、郷土料理やエスニック料理も味わう。「良い食べ物」を食べて学ぶことに強い関心をもつ彼/彼女たちの実態とは、いったいどのようなものか。



現代アメリカのフーディーの生活世界、セレブシェフへの熱狂、レストラン批評やフードブログの隆盛に、雑誌記事やテレビ番組、フーディー当事者へのインタビューから多角的に迫る。そして、「食の民主化」と「エキゾチシズム・真正性への希求」という食文化の両義性と、両者の緊張関係を析出する。



フーディーをめぐる食文化から階級や人種、ジェンダーの問題系を浮き彫りにして、そこに潜む社会的な不平等や雑食的な文化資本、卓越化の戦略を明らかにする「食の社会学」。