内容説明
採血や画像検査で身体的な問題も見つかって、その影響があるのかないのか、精神科へのコンサルトがすぐに必要か、それとも明日以降かかりつけ医に行ってもらえばよいのか…。今この場をどう乗り切るのか、救急外来の担当看護師さんも患者さんのケアをしつつ、内心は「先生、どうすんの!?」てな目でこちらをチラチラ見ています。そのモヤっとしたところを、ERでの身体的な鑑別を含む初療から、精神科医につないで何とかしてもらうところまで、時間軸で解決・解説していくこれまでにない医学書が、手に取っているこの本です。
目次
自殺企図:OD(中毒)
自殺企図:外傷
摂食症(摂食障害)
昏迷
不穏
けいれん発作
過換気症候群
覚せい剤/違法薬物
アルコール使用症(アルコール依存症)
精神症候を伴う神経内科疾患
内分泌疾患に伴う精神症状
災害とメンタルケア
小児のメンタルケア(虐待を含む)
妊産褥婦のメンタルケア
救命救急センターにおける自傷・自殺未遂レジストリの開発と運用の開始
薬剤性パーキンソニズム、薬剤性精神障害の副作用が出る薬剤
精神症状のある傷病者の救急隊対応
災害時のDPATの活動
入院患者の自殺とスタッフ・ケア
自死遺族支援
保健所と自殺対策
著者等紹介
三宅康史[ミヤケヤスフミ]
帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長/帝京大学医学部救急医学講座教授。1985年東京医科歯科大学医学部卒業。1985年東京大学医学部附属病院救急部。2017年同高度救命救急センター長。学会等役職、日本救急医学会専門医・指導医、評議員、熱中症に関する委員会元委員長、日本臨床救急医学会評議員、自殺企図者のケアに関する検討委員会、入院時重症患者対応メディエーター養成小委員会委員長、J‐MELSコース開発改定小委員会委員長、日本集中治療医学会専門医・評議員、日本外傷学会専門医・評議員、トラウマレジストリー検討委員会委員長、日本目殺予防学会理事など
吉内一浩[ヨシウチカズヒロ]
東京大学医学部附属病院心療内科病院教授。1991年東京大学医学部医学科卒業。1993年東京大学医学部附属病院分院心療内科。2023年現職。学会等役職、日本心身医学会理事・関東甲信越支部長、日本心療内科学会理事・関東支局長、日本心身医学会・日本心療内科学会合同心療内科専門医、日本摂食障害学会理事、日本自殺予防学会理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)