制度でわかる世界の経済―制度的調整の政治経済学
内容説明
より広範な合意とより多くの公共の福祉を達成するために。北欧、アメリカ、中国、韓国、日本、トルコなど世界各国の経済を制度的調整、なかでも権力、命令を基盤におく「規制」のみならず協議・妥協を基盤においた「コーディネーション」に着目して分析する。
目次
第1部 社会諸領域における制度的調整(イノベーション:ミッション指向型イノベーションとコーディネーション;金融:アメリカの地域開発金融機関における社会的金融;社会保障:中成長を模索する中国における社会保障制度改革;労働:プラットフォーム労働の増加と社会保障の課題;環境:中国におけるPM2.5問題の原因と対策)
第2部 制度の変化と資本主義の動態(制度の内部代謝と成長レジームの転換;グローバル化・金融化時代における日本企業の利潤と投資;日本の分配レジームの変化に関する産業別分析;日本経済の金融化と資本蓄積の様式変化の産業別分析;トルコにおける成長レジームの転換とポピュリズム)
著者等紹介
宇仁宏幸[ウニヒロユキ]
京都大学大学院経済学研究科教授
厳成男[ゲンセイナン]
立教大学経済学部教授
藤田真哉[フジタシンヤ]
名古屋大学大学院経済学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)