日本の医療はなぜ弱体化したのか 再生は可能なのか
内容説明
コロナ禍で、日本の医療体制の脆弱性が明らかになった。日本の医療制度が抱える問題点とは何か。どのようなかたちを目指して、何を変えていけばいいのか。最前線にいる医療関係者、研究者が提言する。
目次
第1章 コロナ禍の病院で起きたこと(感染症拡大の突発的事態に対応できない東京都;2020年にコロナ病床を増床して何が起こったか;過疎地域で307床の市立病院だったが…;コロナ禍の救急医療;全国の医療機関1万7000件のアンケート調査からわかったこと)
第2章 コロナ以前から医療崩壊は始まっていた(過労死遺族の立場から;弁護士からみた勤務医の過労死問題;大学病院に転職して示された雇用条件は;歯科医療を蘇らせるために何が必要か?;医師の働き方改革は大きな誤算)
第3章 医療を再生するために(産科が労働環境改善のために実行してきたこと;フィジシャン・アシスタントを導入したアメリカの医療現場;住民との共闘 秋田・鹿角の住民運動から見えてくるもの;女性医師が働き続けるために;公立・公的病院が、経営水準を維持しながら経営改革を進める方法)
第4章 医療再生のラストチャンス(医療再生のラストチャンス)
著者等紹介
本田宏[ホンダヒロシ]
NPO法人医療制度研究会副理事長。1979年医師免許取得。外科医として36年病院勤務。還暦を機に2015年3月、済生会栗橋病院を退職。医療再生のために情報発信活動に加えて市民活動などへ積極的に参加し、国民の幅広い連帯を目指している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)