内容説明
まずは信じて安全基地となる。「私が嫌なことはしないで」というバウンダリーの本来の意味を再生させ、愛着トラウマを持つ人と信頼関係を築く戦略が、アタッチメント理論に裏打ちされた多彩なケーススタディを通じて体系的かつ明確に示される。
目次
第1部 愛着トラウマを理解する(愛着トラウマを癒す「3つのセオリー」;安心をもたらす面接技法―安全基地を提供する「セキュア・ボンディング」)
第2部 愛着トラウマを実践する(相談者に安全基地を提供する―中立的な鏡から絶対的な味方へ;治療的アセスメント―支援者は問いかけ、相談者は気づく;“冒険”への同伴―思いや感情を相談者と一緒に伝える)
第3部 愛着トラウマケアを研究する(事例でまなぶ愛着トラウマケア―相談者目線でふりかえる)
著者等紹介
岩壁茂[イワカベシゲル]
立命館大学総合心理学部教授。早稲田大学政治経済学部卒業、McGill大学大学院カウンセリング心理学専攻博士課程修了(Ph.D.)。札幌学院大学人文学部助教授、お茶の水女子大学・基幹研究院・教授を歴任後、2022年4月より現職。研究領域は、「人はどのように変わるのか」というテーマをもとに、感情に焦点を当てた心理療法のプロセスと効果研究を行っている。臨床家の訓練と成長、心理療法統合などのテーマにも関心をもつ
工藤由佳[クドウユカ]
医師、医学博士。英国University College LondonおよびAnna Freud客員研究員。Certified Personal Medicine Londonコーチ、North London Recovery Collegeチューター、心理療法家。福島県立医科大学卒、慶應義塾大学医学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)