こころの支援と社会モデル―トラウマインフォームドケア・組織変革・共同創造
内容説明
こころの支援の地図を描くために―個人の脳やこころの病理を治療しようと試みる「医学モデル」の限界、問題は個人の外部=社会との接面に生じるとする「社会モデル」の視点の浸透、社会構造の変容と精神保健医療福祉システムの再構築―こころの支援をめぐるパラダイムが大きく変動する現在、対人支援をどのように考え実践すべきか?組織変革を構想するマクロの視点と、臨床場面で工夫を重ねるミクロの視点から、日々変わりゆく状況に応答する。
目次
第1部 価値を問う(価値を問う;善き治療とは何か―あるいは、イワシの頭に癒されていいのか ほか)
第2部 トラウマインフォームドケアを深める(トラウマインフォームドケアを深める;トラウマインフォームドケアの概念と組織変革の方向性 ほか)
第3部 精神保健政策の最前線と課題(精神保健政策の最前線と課題;地域共生社会におけるメンタルヘルスの戦略 ほか)
第4部 共同的な知の方法を求めて(共同的な知の方法を求めて;社会モデル ほか)
第5部 学ぶことを問い直す