児童虐待における公認心理師の活動
内容説明
本書は、第1部の児童虐待に関する生物‐心理‐社会モデルに対応した理論編、第2部の医療・教育・福祉・司法分野における支援や複合した要因が関連する支援、分野横断的な支援についての紹介、第3部の支援を実践する際の方法やケースを理解するための枠組みとして有用な、個別事例の解説の3からなる。さらに、「特別寄稿」として、年少のうちに福祉につながれず、成人した虐待被害経験者達の報告を掲載。社会状況や制度の変革期のいま、児童虐待の心理支援に求められる公認心理師の活動の指針と展望を示す。
目次
第1部 激変する子ども家庭福祉と児童虐待(児童虐待の現状と展望;子ども虐待(マルトリートメント)と脳科学の理解
近年の子どもの人権の思潮について ほか)
第2部 児童虐待対応における公認心理師(市町村における虐待防止活動;児童相談所における公認心理師の活動;教育分野における児童虐待とスクールカウンセラー活動 ほか)
第3部 事例編(多問題家族を支える事―母子への支援と地域資源の導入;アルコール依存症と児童虐待;地域相談機関で見られるアルコール関連事例 ほか)