子ども虐待とトラウマケア―再トラウマ化を防ぐトラウマインフォームドケア
内容説明
本書は、理論の核となるトラウマインフォームドケアの他、被虐待児に起こるPTSDの諸症状やアセスメントのポイント、重要な治療プログラムとしてのTF‐CBT、アタッチメントや発達障害とトラウマとの関連、児童精神科臨床の実態など、多岐にわたる臨床実践的観点から構成されている。長年、精神科臨床に携わってきた著者によって子ども虐待とトラウマケアに必要なさまざまな視点や対処法を示す、臨床家だけでなく保健・福祉・教育・司法といったあらゆる支援の現場の方の指針となる一冊。
目次
第1部 今、子ども虐待とは(子ども虐待と児童精神科臨床;子ども虐待例から見えてくる母性)
第2部 子ども虐待とトラウマ(子ども虐待とPTSD―アセスメントと心理教育;被虐待児へのトラウマ治療;性的虐待とそのケア;児童期における解離・転換性障害)
第3部 トラウマインフォームドケアの視点(トラウマの視点から見えてくる子ども虐待―再トラウマ化を防ぐために;トラウマインフォームドケア―わが国での普及の可能性;アタッチメントと子どもの虐待)
著者等紹介
亀岡智美[カメオカサトミ]
精神科医。和歌山県立医科大学卒業。大阪府立病院、大阪府立中宮病院松心園、大阪府こころの健康総合センターを経て、2012年より兵庫県こころのケアセンター副センター長兼研究部長。2006年より、大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター客員教授。2010年より、大阪大学大学院連合小児発達学研究課招へい教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)