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トラウマとアディクションからの回復―ベストな自分を見つけるための方法
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内容説明

本書は、トラウマとアディクション両方の問題を抱えた当事者が、治療者やカウンセラーの助けを得ることができない場合でも、自分自身で問題に取り組み回復の道を歩めるようにと「セルフヘルプ(自助)」を第一の目的として書かれた治療ガイドであり、回復の援助となる多くの仕掛けや工夫が散りばめられている。各所に置かれた質問やエクセサイズには、たとえ読者がひとりぼっちの部屋でこの本を開いていたとしても、信頼できる治療者やカウンセラーが傍らに腰かけてそっと支えてくれているような感覚を味わうことができるようにという願いが込められている。そして、全章にある当事者の示唆に富んだ短い体験談は、ときに険しく苦しい読者の回復の道を照らし続けてくれる希望の光である。このような意味で、本書自体に支援共同体としての役割が期待できるであろう。トラウマとアディクションに苦しむ人びとと家族、援助者のための実践的なワークブックである。



目次

トラウマやアディクションから回復するための一歩を踏み出す
スタートを切る
「物事はうまく収まる」―デイヴィッドの体験
それは医学的な問題であり、あなたは異常でも怠惰でも邪悪でもない
人はどのようにして変わるのか?
世間は学びに満ちている
自分の行動に注意を向ける
希望対現実
自分の進む道を見つける
自分はどういう自分になりえるのか〔ほか〕



著者等紹介

ナジャヴィッツ,リサ・M.[ナジャヴィッツ,リサM.] [Najavits,Lisa M.]
PhD。マサチューセッツ大学医学大学院の精神科非常勤講師であり、メンタルヘルスおよびアディクション関連の研究とトレーニングを行なっているトリートメント・イノヴェイションズ社の代表でもある。ハーヴァード大学医学大学院で25年間、ボストン大学医学大学院およびヴェテランズ・アフェアーズ・ボストン・ヘルスケア・システムにて12年間、教鞭を執ってきた。数々の受賞歴を持つ臨床心理学者にして研究者

近藤あゆみ[コンドウアユミ]
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部診断治療開発研究室長、同センター病院薬物依存症治療センター精神保健福祉士。2004年東京大学大学院医学系研究科健康科学看護学専攻単位取得済退学。2005年学位(保健学博士)取得。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部流動研究員、新潟医療福祉大学講師・准教授を経て、2015年より現職。日本アルコール・アディクション医学会理事、NPO法人GAIA薬物・アルコール依存症リハビリセンター/NPO法人栃木ダルク/NPO法人RDP横浜役員を兼務

松本俊彦[マツモトトシヒコ]
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長。1993年佐賀医科大学卒業。横浜市立大学医学部附属病院にて臨床研修修了後、国立横浜病院精神科、神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科を経て、2004年に国立精神・神経センター(現、国立精神・神経医療研究センター)精神保健研究所司法精神医学研究部専門医療・社会復帰研究室長に就任。以後、同研究所自殺予防総合対策センター副センター長などを歴任し、2015年より現職。2017年同センター病院薬物依存症センターセンター長併任。日本アルコール・アディクション医学会理事、日本精神科救急学会理事、日本社会精神医学会理事、NPO法人八王子ダルク理事、NPO法人東京多摩いのちの電話理事を兼務

浅田仁子[アサダキミコ]
静岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部文学科英文科卒。社団法人日本海運集会所勤務、BABEL UNIVERSITY講師を経て、英日・仏日の翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)