内容説明
身分・生業・文化、三つの視点から東日本の部落史の全体像を捉える。長吏・非人、宗教者の身分、生業・役割、農業、暮らし・文化・教育・宗教、近代の学校などをテーマに論述。
目次
身分編(戦国期・近世前期における東日本の長吏・かわた;近世社会の変容と長吏・非人;近世地域社会と宗教者の社会的位置―神事舞太夫・梓神子の事例から ほか)
生業編(長吏・かわたの生業と役割;被差別民と祭事・芸能―排除と交流の間;被差別民と草履進上 ほか)
文化編(長吏・非人の家・村・地方組織―被差別部落の景観復元の試み;長吏・非人の村落文化と手習い・学問・教養;近世関東の被差別部落と宗教、信仰 ほか)
出版社内容情報
第3巻 身分・生業・文化編
刊行にあたって
第3巻について
《身分編》
戦国期・近世前期における東日本の長吏・かわた 藤澤靖介(東日本部落解放研究所)
近世社会の変容と長吏・非人 鳥山洋(神奈川部落史研究会)
近世地域社会と諸々の宗教者の身分的位置 橋本鶴人(東日本部落解放研究所)
明治期の被差別部落 −解放令および解放令以降− 斎藤洋一(信州農村開発研究所)
《生業編》
長吏・非人の生業と役割 藤澤靖介(東日本部落解放研究所)
長吏・非人などの芸能・神事 坂井康人(東日本部落解放研究所)
被差別民の草履・箒などの呪術的意味について 坂井康人(東日本部落解放研究所)
部落の土地に関わる諸問題 −農地・屋敷地・入会地・捨場など− 大熊哲雄(群馬部落史研究会)
《文化編》
長吏・非人集落の景観 −家・屋敷地・村・地方組織など− 吉田勉(東日本部落解放研究所)
長吏・非人の村落文化と手習い・学問 吉田勉(東日本部落解放研究所)
長吏・非人の信仰活動 −神社・寺院・神人役など− 松浦利貞(東日本部落解放研究所)
近世被差別部落を生きた女性群像 松浦利貞(東日本部落解放研究所)
明治期の小学校と被差別部落 吉田勉(東日本部落解放研究所)