内容説明
傷ついても人生は続く。ならば、それを超えていく可能性を探りたい。トラウマ(心的外傷)を負うようなつらい体験の中から、より人として成長することを示すPTG(Posttraumatic Growth:心的外傷後成長)の理論・事例・研究を紹介する。
目次
第1章 PTGの概念と理論(PTGとはなにか―誕生は命がけそして成長、生きることはPTGそのもの;身近にあるPTG;研究対象としてのPTG―『PTGハンドブック』を概観して ほか)
第2章 さまざまな場面でのPTG(大震災とPTG;突然の死により遺された遺族の成長に関する一考察;看護師の悲嘆とレジリエンス ほか)
第3章 PTGとその周辺(アメリカにおけるPTG研究―文化的観点から;レジリエンスの理論と測定;曖昧性耐性の理論と測定 ほか)
著者等紹介
近藤卓[コンドウタク]
1948年生まれ。東海大学文学部心理・社会学科および大学院文学研究科臨床心理学系教授。子どもといのちの教育研究会・会長、日本学校メンタルヘルス学会・理事、日本学校保健学会・理事。専門は健康教育学、臨床心理学。臨床心理士、学術博士。高等学校の教諭を約10年間勤めた後、東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。ロンドン大学精神医学教室客員研究員、群馬大学、立教大学などの講師の後、東海大学に勤務。今に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
心的外傷を負うようなつらい体験のなかから、より人として成長することを示すPTGの理論・事例・研究を紹介する。トラウマ(心的外傷)を負うようなつらい体験の中から、より人として成長することを示すPTG(Posttraumatic Growth:心的外傷後成長)の理論・事例・研究を紹介する
第1章 PTGの概念と理論
1 PTGとはなにか
2 身近にあるPTG
3 研究対象としてのPTG
4 自尊感情とPTG
第2章 さまざまな場面でのPTG
1 大震災とPTG
2 突然の死により遺された遺族の成長に関する一考察
3 看護師の悲嘆とレジリエンス
4 遺族ケアの基本姿勢とアセスメントの重要性
5 長期にわたる喪失経験によるPTG
6 がん終末期患者とPTG
7 悲しさは変わらない、でもそれでいい
8 小児がん経験者の精神的成長
9 子どもの性的虐待サバイバーとPTG
10 子ども・いのちの教育・PTG
11 子どもの元気とSRG
12 思春期の成長関連要因とPTG
13 高校生の事例からみるPTG
第3章 PTGとその周辺
1 アメリカにおけるPTG研究
2 レジリエンスの理論と測定
3 曖昧性耐性の理論と測定
4 PTG研究の今後の展望
近藤 卓[コンドウタク]
著・文・その他/編集