内容説明
新型コロナ、SARS、ニパ感染症、エイズ、エボラ出血熱、天然痘…人類が経験してきたパンデミックには、ターニングポイントとなる出来事があった。そしてその出来事のさらに上流には、一見些細な要因と得難い教訓が存在する。この教訓を、未知の感染症対策として活かすことはできないだろうか。本書では、パンデミックの裏で紡がれた人間ドラマに焦点を当てるとともに、未知の感染症パンデミックの可能性を仮想シナリオとして提示し、日本と世界の対応をシミュレートする。ウィズコロナを見据えながら、過去のパンデミックに学び、「パンデミックX」への備えの重要性を説く。
目次
プロローグ “仮想シナリオ”未知の感染症パンデミック
第1章 運命を変えた出会い―新型コロナウイルス感染症
第2章 一人の医師の勇気―重症急性呼吸器症候群(SARS)
第3章 森林伐採が引き起こした感染症―ニパ感染症
第4章 40年を超える戦い―エボラ出血熱
第5章 医師たちの執念―エイズ
第6章 史上最大の臨床試験―ポリオ
第7章 撲滅への道―天然痘
エピローグ “仮想シナリオ”継続は力なり
著者等紹介
浦島充佳[ウラシマミツヨシ]
1986年東京慈恵会医科大学卒業後、附属病院において骨髄移植を中心とした小児がん医療に献身。93年医学博士。94〜97年ダナファーバー癌研究所留学。2000年ハーバード大学大学院にて公衆衛生修士取得。2013年より東京慈恵会医科大学教授。小児科診療、学生教育に勤しむ傍ら、分子疫学研究室室長として研究にも携わる。9.11米国同時多発テロに強い衝撃を受け、医師として大勢の尊い命を守るべく活動するようになる。専門は小児科、疫学、統計学、がん、感染症。現在はビタミンDの臨床研究にフォーカスしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
新型コロナ、SARS、ニパ感染症、エイズ、エボラ出血熱、天然痘……人類が経験してきたパンデミックには、ターニングポイントとなる出来事があった。そしてその出来事のさらに上流には、一見些細な要因と得難い教訓が存在する。この教訓を、未知の感染症対策として活かすことはできないだろうか。本書では、パンデミックの裏で紡がれた人間ドラマに焦点を当てるとともに、ありうる未知の感染症パンデミックの可能性を仮想シナリオとして提示し、日本と世界の対応をシミュレートする。ウィズコロナを見据えながら、過去のパンデミックに学び、20XX年「パンデミックX」への備えの重要性を説く。