宮脇孝雄の実践翻訳ゼミナール―小説翻訳の真髄を学ぶ
内容説明
小説はこう訳すのか!名翻訳家による濃厚で実践的なゼミ開講。
目次
第1章 客観小説の完璧な手法が光る!高度なテクニックで緻密に書かれた甘いロマンス小説―It is Called Love「愛というもの」/byバーバラ・カートランド(イギリス人の肺活量と英語のリズムの関係;客観小説はミステリを中心に広がった ほか)
第2章 エンディングをどう読むか?文学的ファンタジー作品―The Recording「録音」/byジーン・ウルフ(現実の世界だけでなく、小説の中にも作者と読者がいる;語り手が「私」の一人称小説の読み方・訳し方 ほか)
第3章 ミステリにしてホラー複雑な構造の作品をいかに訳すか?―The Burning Court‐Chapter One『火刑法廷』第一章/byジョン・ディクスン・カー(著者の意図に合わせて訳す。たとえ理解されなくとも;重要な登場人物は二人とも「生まれ変わり」だった ほか)
第4章 作者の仕掛けた謎の答えは何か?ヒントや手がかりを丁寧に訳す―The Riddle「なぞ」/byウォルター・デラメア(物語の理解に必要 イギリスの王室の変遷と建築物;「シンボル・ハンティング」は翻訳に役立つアプローチ ほか)