子どものトラウマを理解し、癒やす―トラウマインフォームドケアとARCの枠組み
内容説明
長年児童相談所で虐待ケースにかかわってきた筆者らが、子ども支援にかかわる人たちに向け、トラウマの最新知識とトラウマケアの具体的方法を、わかりやすい筆致でまとめる。近年注目されている、トラウマの脳と自律神経系への影響についても詳説。また、「トラウマインフォームドケア」とその実践ツールである「ARCの枠組み」について、具体例とともに述べている。日々の子ども支援に、理論的にも実践的にも活用できる1冊である。
目次
重いトラウマを受けた子どもの事例
重いトラウマの影響が及ぶ領域
小児期逆境体験(ACEs)
重いトラウマを受けた子どもの精神科診断
児童福祉の現場におけるトラウマ
トラウマの脳への影響
「耐性の窓」とトラウマケア
トラウマインフォームドケアの誕生
トラウマインフォームドケア
ARCの枠組みとは
ARCを生活の中に組み込む1―アタッチメント
ARCを生活の中に組み込む2―自己調整
ARCを生活の中に組み込む3―能力、統合
親子グループによるARCの枠組みの実践
重いトラウマを受けた子どもの事例のその後
著者等紹介
伊東ゆたか[イトウユタカ]
児童精神科医。医学博士。筑波大学医学専門学群卒業。東京女子医科大学小児科、帝京大学医学部精神神経科、ハーバード大学医学部精神科、東京都児童相談センターなどを経て、2021年まで帝京大学医学部精神神経科病院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)