まんが易経入門―中国医学の源がわかる
内容説明
『易経』は六経(『詩経』『書経』『礼経』『楽経』『易経』『春秋』)中の第一の書であり、中国伝統文化の祖としてその世界観、方法論を提供するとともに、現代の人類にも大きな影響を及ぼしている。『易経』を理解してこそ、表層にとらわれず、物事の真の理解ができる。本書は漫画形式で、古人が「竿を立てて影の長さを見て」作物の栽培時機を知り、天地の相対的な運動の周期を探り、自然の法則を記録したことから、『河図』『洛書』『八卦』『易経』の不思議な象徴や、奥深くて理解しにくい文章を一つ一つ解きほぐし、易理を明らかにしている。本書はまた、「子午流注」「五運六気」など、『易経』に伴って生まれた中医養生学についてもわかりやすい言葉で紹介しており、「医」と「易」の相関関係を知ることができる。
目次
第1章 はしがき(『易経』と圭表)
第2章 『易経』の時空的な背景(伏羲と「河図」;大衍の数と時空のモデル;先天八卦の誕生 ほか)
第3章 『周易』六十四卦全伝(古筮法原理;第一卦 乾(けん)
第二卦 坤(こん) ほか)
第4章 天人合一して養生を語る(医易同源;五行帰属図;五運六気と養生 ほか)
著者等紹介
鈴木博[スズキヒロシ]
1940年東京生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。中国現代史、食文化を中心に文筆活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)