高山寺の美術―明恵上人と鳥獣戯画ゆかりの寺
内容説明
稀代の僧・明恵によって再興された世界文化遺産・高山寺。膨大かつ貴重な文化財を今に伝える寺宝の中でも、選りすぐりの美術作品に着目し、その魅力を平易に紹介。多面的で斬新な信仰世界に迫る。
目次
明恵上人と高山寺の美術
第1部 明恵上人の信仰と造形(信仰をかたちに―明恵上人と仏師快慶・湛慶;慈母のまなざしに抱かれた修練の日々―仏眼仏母像;釈迦を父として―明恵上人と涅槃会)
第2部 高山寺という場と明恵上人(「写実」の語る意味―背景描写から読み解く明恵上人像(樹上坐禅像)
舎利によせる祈りの造形―輪宝羯磨蒔絵舎利厨子の表現するもの)
第3部 高山寺の国宝絵巻(敬によりて愛を成ず―華厳宗祖師絵伝;謎だらけの国宝絵巻―鳥獣戯画)
著者等紹介
土屋貴裕[ツチヤタカヒロ]
1979年千葉県に生まれる。2007年千葉大学大学院社会文化科学研究科単位取得満期退学。現在、東京国立博物館学芸企画部企画課特別展室主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
稀代の僧・明恵によって再興され、人々を魅了し続ける世界文化遺産・高山寺。これまで他に類例を見ない絵画・彫刻・工芸作品をはじめ、膨大な数の聖教・典籍・文書類が守り伝えられてきた。その中から、日本美術史上燦然と輝く選りすぐりの美術作品に着目し、その魅力を分かりやすく紹介。個性豊かな作品から、多面的で斬新な信仰世界に迫る。