内容説明
天明の大火を契機に変化した江戸時代後期の朝廷と絵師の関係を、土佐家・鶴沢家ら京都在住の絵師の活動から明らかにする。史料を博捜し、御所障壁画制作の実態や絵師たちの序列と格付けから京都画壇の実像に迫る。
目次
総説 江戸時代最後の三人の天皇
第1章 寛政の御所造営と十九世紀の京都画壇(幕府御絵師と禁裏御絵師の組織比較;御所造営の基本方針;絵師の選定過程;画料をめぐる確執;画様の治定と粉本;寛政の造営後の京都画壇)
第2章 禁裏御用と絵師の「由緒」・「伝統」(禁裏障壁画と身分秩序の維持;宮中儀礼の記録図の制作;幕府御絵師の禁裏御用)
第3章 安政の御所造営と文久の修陵(江戸時代最後の御所造営;安政の御所造営、その後;文久の修陵という大事業;文久山陵図とは何か;幕末そして御一新)
著者等紹介
五十嵐公一[イガラシコウイチ]
1964年愛知県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、大阪芸術大学教授
武田庸二郎[タケダヨウジロウ]
1957年岐阜県生まれ。法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻修士課程修了。現在、世田谷区立郷土資料館学芸員
江口恒明[エグチツネアキ]
1973年東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、平塚市美術館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
天明の大火を契機に変化した朝廷と絵師の関係を、京都の絵師の活動から解明。御所障壁画制作の実態などから京都画壇の実像に迫る。天明の大火を契機に変化した江戸時代後期の朝廷と絵師の関係を、土佐家・鶴沢家ら京都在住の絵師の活動から明らかにする。史料を博捜し、御所障壁画制作の実態や絵師たちの序列と格付けから京都画壇の実像に迫る。
総説 江戸時代最後の三人の天皇…五十嵐公一/寛政の御所造営と十九世紀の京都画壇…武田庸二郎(幕府御絵師と禁裏御絵師の組織比較/御所造営の基本方針/絵師の選定過程/画料をめぐる確執/画様の治定と粉本/寛政の造営後の京都画壇)/禁裏御用と絵師の「由緒」・「伝統」…江口恒明(禁裏障壁画と身分秩序の維持/宮中儀礼の記録図の制作/幕府御絵師の禁裏御用)/安政の御所造営と文久の修陵…五十嵐公一(江戸時代最後の御所造営/安政の御所造営、その後/文久の修陵という大事業/文久山陵図とは何か/幕末そして御一新)
五十嵐 公一[イガラシ コウイチ]
1964年 愛知県に生まれる。2007年 東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻博士課程修了、博士(文学)。現在 兵庫県立歴史博物館学芸員 ※2012年11月現在〈主要編著書〉『近世京都画壇のネットワーク』(2010、吉川弘文館)
武田 庸二郎[タケダ ヨウジロウ]
江口 恒明[エグチ ツネアキ]