ポイエーシス叢書 パッション
内容説明
「情熱=情念」であり「受難=受苦」とも解釈される「パッション」という観念の多様性と複合性を分析し、カントの「義務」の観念をモチーフに友愛とはなにか、礼儀正しさとはなにか、それらは義務によって規則とされていないのか、といった難解な諸問題を他者への「責任=応答」の問題にからめて執拗かつ詳細に論じていく。『コーラ』『名前を救う/名を除いて』と同時に一九九三年に刊行されたジャック・デリダによる「名前についてのエッセイ」三部作の第一作。
著者等紹介
湯浅博雄[ユアサヒロオ]
1947年11月18日生れ。東京大学フランス文学科卒、パリ第三大学博士課程修了(3ecycle博士論文提出)。現在、東京大学総合文化研究科・教養学部教授。著書―『未知なるもの=他なるもの』(1988年、哲学書房)、『他者と共同体』(1992年、未来社)『反復論序説』(1996年、未来社)、『バタイユ―消尽』(1997年、講談社)、『ランボー論』(1999年、思潮社)ほか。編・訳書に『ランボー全詩集』[翻訳・解題・註解](共編・訳、1994年、青土社)。主な訳書にG・バタイユ『宗教の理論』(人文書院)、同『エロティシズムの歴史』(共訳、哲学書房)、同『至高性』(共訳、人文書院)、G・ドゥルーズ『ニーチェ』(ちくま学芸文庫)、J・デリダ『滞留―モーリス・ブランショ』(監訳、未来社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
ジャック・デリダ[ジャック デリダ]
著・文・その他
湯浅 博雄[ユアサ ヒロオ]
翻訳