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MINERVA人文・社会科学叢書 日本医療の近代史―制度形成の歴史分析
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内容説明

これまでの政治学研究では、医療問題を社会保障の一環、あるいは福祉国家研究の一分野として扱ってきた。ところが日本の医療システムは、経済的負担が軽い一方で衛生状態は総じて高い。後発の福祉国家としてなぜ医療制度だけが突出して発展しているのか。こうした特性はいつ、どのように生じたのか、歴史的経緯を丹念にたどり、医療面における日本の近代化過程を解明。さらに、医療と福祉国家の関係についての新たな視野を提示する。



目次

序章 医療制度の政治学
第1章 歴史の中の医療
第2章 日本の医療―近世と近代における源流
第3章 社会化する医療―戦争と福祉の政治過程
第4章 民主化と占領下の医療制度―戦後医療制度の再建
第5章 拡大する医療―高度成長期の医療政治
第6章 医療の変化と抵抗―戦後医療制度の転換点
第7章 管理の中の医療―ポスト高度成長期の医療
終章 医療政治の変化と未来



著者等紹介

宗前清貞[ソウマエキヨサダ]
1964年埼玉県所沢市生まれ。1999年東北大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得満期退学。ふくしま自治研修センター、琉球大学法文学部、大阪薬科大学総合科学系を経て、関西学院大学総合政策学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

近代医療の制度化を歴史的に俯瞰する
技術・保険・供給の各要素から医療を包括的に展望し、医療制度史と福祉国家研究を接続する。

これまでの政治学研究では、医療問題を社会保障の一環、あるいは福祉国家研究の一分野として扱ってきた。ところで日本の医療システムは、経済的負担が軽い一方で衛生状態は総じて高い。後発の福祉国家としてなぜ医療制度だけが突出して発展しているのか。こうした特性はいつ、どのように生じたのか、本書は歴史的経緯を丹念にたどり、医療面における日本の近代化過程を解明する。さらに、医療と福祉国家の関係についての新たな視野を提示する。