内容説明
2016年、由緒ある医学誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』は、衝撃的な論文を掲載した。米国では、医療エラーが死因の第3位を占めているというのだ。本当に?医療エラーは本当に、乳がん、脳卒中、アルツハイマー病、事故、糖尿病、肺炎を抜いたのか?現役内科医にして優れたライターでもある著者が、医療エラーは「どんなときに」「どうやって」「なぜ」起きるのかを徹底分析。ときに自身のエラーの経験も示しながら、あらゆる角度から医療エラーの実態に迫る。電子カルテの意地悪な仕組み、細分化される現場の責任、医療者の過酷な勤務形態や階層構造―医療エラーは、引き起こした者だけの問題ではないのだ。医療者はいかにエラーを減らせばよいのか、そして、患者はどう医療エラーを避ければよいのか。ドラマティックな症例を交えて描かれる、解決志向のノンフィクション。
目次
ジャンボジェット墜落―その比喩は正しいか
先が見えない
誤診―なぜ見のがしてしまうのか
発熱
診断するということ
坂道をころげ落ちるように
電子化で得たもの、失ったもの
そのあとのこと
時間に追われて
立場がちがえば
法廷で会いましょう
もっとよい方法はないか?
答えを求めて
頭を使え
どこにエラーがあったのか
では患者はどうすればいいのか
本当にエラーを減らすために
著者等紹介
オーフリ,ダニエル[オーフリ,ダニエル] [Ofri,Danielle]
1965‐。ニューヨーク在住の内科医。アメリカ最古の公立病院・ベルビュー病院勤務。ニューヨーク大学医学部臨床教授。New York Times紙やLancet誌で医療や医師と患者の関係について執筆を行うほか、医療機関初の文芸誌Bellevue Literary Reviewの編集長も務める
勝田さよ[カツダサヨ]
翻訳者。長年、医学・医療機器分野の実務翻訳に携わり、滞米時にはコミュニティカレッジで医学の基礎を学ぶ。翻訳者ネットワーク「アメリカ」メディカルクラウン会員
原井宏明[ハライヒロアキ]
原井クリニック院長、株式会社原井コンサルティング&トレーニング代表取締役。精神保健指定医。日本認知・行動療法学会専門行動療法士。日本動機づけ面接協会代表理事。1984年岐阜大学医学部卒業、ミシガン大学文学部に留学。国立肥前療養所精神科などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
2016年、由緒ある医学誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』は、衝撃的な論文を掲載した。米国では、医療エラーが死因の第3位を占めているというのだ。本当に? 医療エラーは本当に、乳がん、脳卒中、アルツハイマー病、事故、糖尿病、肺炎を抜いたのか?
現役内科医にして優れたライターでもある著者が、医療エラーは「どんなときに」「どうやって」「なぜ」起きるのかを徹底分析。ときに自身のエラーの経験も示しながら、あらゆる角度から医療エラーの実態に迫る。電子カルテの意地悪な仕組み、細分化される現場の責任、医療者の過酷な勤務形態や階層構造――医療エラーは、引き起こした者だけの問題ではないのだ。
医療者はいかにエラーを減らせばよいのか、そして、患者はどう医療エラーを避ければよいのか。ドラマティックな症例を交えて描かれる、解決志向のノンフィクション。