統合失調症の母と生きて
内容説明
私が小学生のころ、母は父のことを「悪魔の手先」と言いはじめた―。統合失調症患者の母親に育てられたライターが綴る、病とともに生きたある家族の記録。
目次
序章 サンフランシスコ、一九七六年
第1部 激流
第2部 底なし沼
第3部 海水面
著者等紹介
フリン,ローラ[フリン,ローラ] [Flynn,Laura M.]
1966‐。サンフランシスコ生まれ。ウェスリアン大学を卒業後、ミネソタ大学にてクリエイティブ・ライティングでMFA取得。現在ミネソタ大学で創作を教える傍ら、社会活動家、人権擁護家として運動を続けている。1994年から2000年までハイチに在住し、同国の民主化、人間としての尊厳を求める戦いに深くかかわった
佐々木千恵[ササキチエ]
1967年生まれ。翻訳家。駒沢女子大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
統合失調症患者の母親に育てられた女性ライターによる回想禄。小説のような読み心地で精神障害とともに生きることの困難さを伝える。
私が小学3年生のとき、母は父のことを「悪魔」と呼ぶようになった――。統合失調症患者の母親に育てられた女性ライターが、母親を中心とした家族の闘いの日々をつづる回想禄。母親の言動に脅えながらすごす日々、親権をめぐる父親と母親の訴訟、姉と妹の三人がそれぞれを想いあう暮らし。やがて「妄想型統合失調症」という母親の病名を知らされたとき、著者は母親に振り回される自分の心の拠りどころになるような気がしたという。医学用語を使わず、小説のような読み心地で「統合失調症」という病とともに生きることの困難さを伝える暖かなノンフィクション。
序章 サンフランシスコ、1976年
第1部 激 流
第2部 底なし沼
第3部 海水面
解説(森川すいめい)