内容説明
薬の効果とは「無意味」と「嘘」の間にある。患者にとって、本当に望ましい処方箋とは何か。11の処方箋をめぐり医師と薬剤師が「対話」から導く本当の「解」
目次
序章 薬剤師による処方提案と医師との関係性:生活変数を処方箋に反映することは可能か?
1章 経口血糖降下薬:2型糖尿病患者における第二選択薬
2章 睡眠導入剤:若年男性の不眠への対処
3章 抗菌薬:単純性膀胱炎
4章 高脂血症治療薬:脂質異常症
5章 便秘薬:便秘症
6章 鎮咳薬:咳喘息
7章 降圧薬:高血圧
8章 解熱鎮痛薬:片頭痛
9章 骨粗鬆症治療薬:骨粗鬆症
10章 抗菌薬:感染性胃腸炎
11章 抗ヒスタミン薬:花粉症
著者等紹介
矢吹拓[ヤブキタク]
1979年、東京都生まれ。医師。群馬大学医学部卒業後、前橋赤十字病院にて臨床研修終了、2006年国立病院機構東京医療センター総合内科を経て、11年より国立病院機構栃木医療センター内科。現在は同センター内科部長。日本内科学会総合内科専門医・指導医。日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医・指導医・評議員・理事ほか
青島周一[アオシマシュウイチ]
1980年、東京都生まれ。薬剤師。城西大学薬学部卒業後、保険薬局勤務を経て2012年より医療法人社団徳仁会中野病院勤務。特定非営利活動法人アヘッドマップ共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
医師には処方権があり、薬剤師には調剤権があり、処方箋に疑しい点がある場合は疑義照会もできる。全ては患者のため。しかし現実にはこうした意思確認の方法は確立されていない。処方箋から見えてくる医師と薬剤師の思惑が「対話」を通じて明らかになる時、患者にとってより望ましい処方提案ができるはずだ。11の処方箋が導きだす本当の「解」。