内容説明
プラスチック製品はその特性から強度設計の課題が多い一方で、強度設計に必要な設計データやトラブル対策事例の情報が少ない。本書はプラスチック製品の強度特性について実践的な知識を端的に得られるよう、基本的知識をまとめた「ポイント」と、応用力を身につけるためにより詳しい解説を加えた「Q&A」で構成。また、改訂にあたり製品設計、割れトラブル対策について大幅加筆。プラスチック製品の設計や品質保証に携わる実務者の拠り所となる一冊。
目次
1 強度と限界を知ろう
2 活用のための基本的性質を知ろう
3 活用時に役立つ力学的性質とは
4 クラック現象を解明しよう
5 環境条件による劣化を知ろう
6 寿命を予測しよう
7 射出成形における強度への影響要因を探ろう
8 残留ひずみの悪さを知ろう
9 よりよい製品設計をするには
10 割れトラブル原因をどのように調べるか
11 割れトラブルをどのように解消するか
著者等紹介
本間精一[ホンマセイイチ]
1963年東京農工大学・工業化学科卒、同年三菱ガス化学(株)(旧 三菱江戸川化学)入社。ポリカーボネート樹脂の応用研究、技術サービスなどを担当。89年プラスチックセンターを設立、ポリカーボネート、ポリアセタール、変性PPEなどの研究に従事。94年三菱エンジニアプラスチックス(株)の設立に伴い移籍、技術企画、品質保証、企画開発、市場開発などの部長を歴任、99年同社常務取締役。2001年同社退社、本間技術士事務所を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
プラスチック製品は軽量性、設計自由性、生産性などの点から様々な分野で利用されている。しかし、強度設計においては様々な課題があり、強度設計に必要な設計データやトラブル対策事例の情報も少ない。
本書は、樹脂メーカーの技術サポーターとして、プラスチック製品の設計や割れトラブル対策に長く携わった著者の経験を基に、プラスチック製品の強度に関する基本的知識や製品設計、割れトラブル対策などを簡潔に解説している。基本概念をまとめた<ポイント>と、より詳しい解説を加えた<Q&A>で構成されており、読者は実務に必要な知識を端的に得ることができる。
改訂版では内容を全面的に見直し、製品設計(9章)、割れトラブルの原因究明(10章)、割れトラブルの防止と対策(11章)の内容を充実した。
プラスチック製品の設計や品質保証に携わる実務者の拠り所となる一冊。