内容説明
本書は『RFマイクロエレクトロニクス』(2002年刊)の改訂版である。RF集積回路とワイヤレス技術をこれから学ぶ学生や若い技術者のための教科書である。高度で複雑な総合技術であるワイヤレス技術を習得するために必要な、多くの学問と技術を体系的に学べるようにまとめている。技術の目覚ましい進歩に合わせて、本書も初版の8割以上の内容が刷新され、3倍近い分量に書き改められた。読者が理解を深められるよう、数百の例題と問題が加えられている。「入門編」には、RF設計の基本概念、通信の概念、送受信アーキテクチャ、低雑音増幅器、ミキサの各章を、「実践応用編」には、受動素子、発振器、位相同期ループ、INTEGER‐N周波数シンセサイザ、フラクショナルNシンセサイザ、パワーアンプ、送受信機設計事例を収載した。
目次
第7章 受動素子
第8章 発振器
第9章 位相同期ループ(PLL)
第10章 INTEGER‐N周波数シンセサイザ
第11章 フラクショナルNシンセサイザ
第12章 パワーアンプ(PA)
第13章 送受信機設計事例
著者等紹介
Razavi,Behzad[RAZAVI,BEHZAD] [Razavi,Behzad]
1985年にシャリフ工科大学で電子工学の学士を取得後、スタンフォード大学に進学して1982年に修士、1992年に博士を取得した。その後AT&Tベル研究所とヒューレットパッカード研究所に勤め、1996年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校の電子工学科に移り、准教授を経て教授に就任している。専門はワイヤレス送受信機、周波数シンセサイザ、高速データ通信用の位相同期とクロック抽出、データ変換(AD/DA変換)の研究である
黒田忠広[クロダタダヒロ]
1959年生。慶應義塾大学理工学部教授。東京大学卒業、博士(工学)。1982年(株)東芝入社、慶應義塾大学助教授、カリフォルニア大学バークレー校客員教授を経て現職。米国電気電子学会フェロー、電子情報通信学会フェロー。ISSCC最多論文賞、電子情報通信学会業績賞などを受賞。国際会議VLSIシンポジウム、アジア固体素子回路会議議長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
様々な技術要素が関係し、複雑な技術であるワイヤレス技術の習得のため、多岐にわたる分野から必要な内容を集めた定番書。
Behzad Razavi[ベザットラザヴィ]
原著
黒田忠広[クロダタダヒロ]
監修/翻訳