叢書・ウニベルシタス 世俗の聖典―ロマンスの構造
内容説明
ロマンス(フィクション)の共時的な構造要素を析出するN.フライの批評理論の展開。聖書をはじめダンテ、シェイクスピア、エリオットら西洋古今の膨大な作品を引証し表層・深層構造を大胆に分析。全体構造としてのロマンス・究極のロマンスが明らかにされる。
目次
第1章 人間の言葉と世界
第2章 ロマンスの文脈
第3章 われらが苦悩の処女―ロマンスのヒーローとヒロインたち
第4章 底なしの夢―下降の主題
第5章 Quis Hic Locus?(ここはどこなのか)―上昇の主題
第6章 神話の回復
出版社内容情報
フィクションを聖書に対応する世俗の聖典として位置づけ,シェイクスピア,エリオットなど西洋古今の膨大な作品を引証し,その共時的な構造要素を析出する試み。