英国の出版文化史―書物の庇護者たち
内容説明
出版社が本を作り、書店に並んだ本を読者が購入する。そんな現在の出版流通が成立する以前の書物をささえていたのはパトロンの存在だった。西洋における中世以降の書物の成り立ちを辿りながら、18世紀イギリスの出版文化における作家、パトロン、書籍から新聞、広告といった全貌に迫る快著。
目次
第1部 パトロンの時代(写本時代の本の出版;パトロンの系譜;偉大なるパトロンたち;パトロンの変化;パトロンから読者の時代へ)
第2部 一八世紀の出版流通(一八世紀の出版と法律;ある地方都市の新聞;地方における印刷業―イギリス文化史の一面;検閲法と出版;書籍産業の発展;地方の書籍市場;流通システム;市場の拡大;書籍業の仕事(その1)
書籍業の仕事(その2))
著者等紹介
清水一嘉[シミズカズヨシ]
1938年神戸市生まれ。東北大学文学部卒業、同大学文学研究科修士課程修了。専攻は英文学、英国文化史。現在、愛知大学文学部名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)