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ワニ文庫 蘇我氏の正義 真説・大化の改新―異端の古代史〈7〉
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内容説明

蘇我入鹿が暗殺された乙巳の変に始まる大化の改新。天皇家をないがしろにし、外戚として権勢を欲しいままにした蘇我入鹿を排除することが改革の始まりだったとされるが、果たして入鹿は大悪人だったのだろうか?近年盛んに取り沙汰されているのは、七世紀の改革事業は蘇我氏によって推し進められていたのではないか、ということである。すなわち、聖徳太子や蘇我氏が律令制度の先鞭をつけ、その後、中臣鎌足の末裔がこの事業を引き継ぎ、完成させていた疑いも出てきたのだ。古代史最大の転換点となった大化の改新の真実の歴史を詳らかにする!



目次

第1章 「蘇我の都」飛鳥の謎(なぜ日本人は「飛鳥」に郷愁を感じるのか;飛鳥は都にふさわしい地ではなかった? ほか)
第2章 蘇我入鹿の正義(解明されてきたヤマト建国の経緯;中央集権国家の嚆矢は五世紀の雄略天皇 ほか)
第3章 中臣鎌足の正体(中臣鎌足の出自がよくわからない不思議;中臣氏と蘇我氏の祖の「記紀」での扱い ほか)
第4章 入鹿と鎌足―逆転の図式(聖徳太子一族と蘇我氏の本当の関係;聖徳太子は守旧派・蘇我馬子に干された? ほか)



著者等紹介

関裕二[セキユウジ]
1959年生まれ。歴史作家。日本古代史を研究。古代をテーマに執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

本当に入鹿は極悪人だったのか?謎めく鎌足の意想外な正体?さらに天皇家の内部抗争の実態と結末!?皇位継承と体制改革をめぐる古代史最大の政変劇の裏に隠された真相を、独自の視点で解き明かす。