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聖霊の舌―異端モンタノス派の滅亡史
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内容説明

宗教と政治が交差する壮大なドラマ。



目次

大事な使命―一七八年ころ ペプーザ
物怪が憑く―一六五、一六七、一七〇年ころ アルバダウなど
純白の悪寒―一七七年ころ ヒエラポリスなど
邪霊の浄め―一七八年ころ ペプーザ
牢内で確執―一九〇、一九二/三年ころ アパメイアなど
墓石の魚印―一九三年ころ ヒエロポリス
復活祭統一―一九三年ころ ローマ
正閏の論戦―二〇〇年ころ ローマ
今生の紙片―二〇三、二〇四年ころ カルタゴ
女長老と告発―二〇五年ころ テノメティライなど
写本横流し―二〇七/八年ころ カルタゴなど
半熟の衆愚―二〇八/九年ころ カルタゴ
供犠と禁欲―二〇九/一〇年ころ カルタゴ
はびこる毒麦―二一〇/一一年ころ カルタゴ
天使の感触―二一一/一二年ころ カルタゴ
恍惚と喪神―二一二/一三年ころ スミュルナなど
日付表の側板―二二三年ころ ローマ
紫布の好意―二二三年ころ テュアテイラ
謬れる憑霊―二三三、二三五/六年ころ イコニオンなど
閹人オリゲネス―二四〇年ころ カエサレアなど〔ほか〕



著者等紹介

タバニー,ウィリアム[タバニー,ウィリアム] [Tabbernee,William]
1944年、オランダのロッテルダム生まれ。戦後はオーストラリアに移住、1970年にキリスト教ディサイプル派の叙階を受けた。16歳でジョン・フォックスの『殉教者の書』に魅せられ、メルボルン大学で初期キリスト教の研究によりPh.D.を取得、カレッジ・オブ・ザ・バイブルを経て米国に渡り、オクラホマ州タルサのフィリップス神学校の教授に就任、モンタノス派研究の第一人者となる。2000年にトルコで聖都ペプーザの遺跡を発見、調査団を率いた成果である本書を2009年に刊行。大学の日本進出に失敗したフィリップス神学校では、学長として再建にあたり、のちに引退した

阿部重夫[アベシゲオ]
1948年東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。日本経済新聞社で社会部、整理部、金融部、証券部、論説委員会を経て92年と94年に新聞協会賞受賞。95年からロンドン駐在編集委員。98年に退社、ケンブリッジ大学客員研究員の後、月刊誌『選択』編集長、2006年に独立系の調査報道誌『FACTA』を創刊、19年に退社し、現在はストイカ・オンライン編集代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

正統と異端が混沌としていた初期キリスト教にあって、三位一体と教会一元化を進める正統派から疎まれ、4世紀に異端として排除されたモンタノス派の滅亡までをたどる。