内容説明
『アーサー王の死』は、J・R・R・トールキンがブリテン王アーサーの伝説に取り組んだ唯一の試み。古い話を理解して生まれ変わらせる力を使って、この物語で語られる、広く知られた深刻で宿命的な内容を再構成している。最高にして不朽の物語!
目次
アーサー王の死
注
本詩とアーサー王伝説の関係
詩の未完部分と、その『シルマリルの物語』との関係
詩の成立過程
付録
著者等紹介
トールキン,J.R.R.[トールキン,J.R.R.] [Tolkien,J.R.R.]
1892年1月3日、南アフリカのブルームフォンテーンに生まれる。第1次世界大戦に兵士として従軍した後、学問の世界で成功をおさめ、言語学者としての地位を築いたが、それよりも中つ国の創造者として、また古典的な大作、『ホビット』、『指輪物語』、『シルマリルの物語』の作者として知られている。その著作は、世界中で60以上もの言語に翻訳される大ベストセラーとなった。1972年に、CBE爵位を受勲し、オックスフォード大学から名誉文学博士号を授与された。1973年に81歳で死去
トールキン,クリストファー[トールキン,クリストファー] [Tolkien,Christopher]
1924年11月21日、J・R・R・トールキンの三男として生まれる。トールキンから遺著管理者に指名され、父親の死後、未発表作品の編集・出版に取り組んでいる。妻ベイリーとともに、1975年よりフランス在住
小林朋則[コバヤシトモノリ]
翻訳家。筑波大学人文学類卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
『アーサー王の死』は、J・R・R・トールキンがブリテン王アーサーの伝説に取り組んだ唯一の試みであり、古英語の頭韻を詩に使った最高にして最もみごとな作品。アーサー王伝説の結末と『シルマリルの物語』との関係や、書かれることのなかったラーンスロットとグウィネヴィアの恋の苦い結末が浮かび上がる。